黄金の月の下、彼は一人の吸血鬼を見た。 ぞくり、と血が騒いだ。 命じていた。 吸血鬼を滅ぼせ、と。
導いたのは、俺の血だったのか それとも……
そうして、運命の歯車は容赦なく回り始めた。
「良かろう、我が名はラルク。豪語した通り、この身を滅ぼしてみるがいい」