血色の良かった頬は今や青ざめ、青い瞳には間違いのない怯えの色が浮かんでいた。
その顔は、何か信じられないものにでも出くわしたかのように強ばっている。
この娘のこんな表情を、今宵初めて見た。
そう言えば、この娘と一緒にいるはずのレスティンはどうしたのだろう。
まだロビーにいるのだろうか。

マーヤ
「で・・・でた・・・・・かかか、かが・・・・・」

震える指が、それでも懸命に、ゆっくりと一点を指さした。
そこにあるのは・・・・・・・