歌いましょう 終わらない夜のために
それは 夜に生きる者達へ 夜を夢見る者達へ 夜に恋した者達へ 捧げる 歌 ―――
Character Gallery 通信販売 ネタバレ後記 |
ダウンロード | 容量 | 公開日 | Ver. |
体験版 (序章のみ) |
15.7MB | 03/11/2 | 1.00 |
製品版修正パッチ | 90.1KB | 07/2/21 | 1.04 |
こちらより、krflash.dllと言うプラグインをDL後「nocturne.exe」と同じフォルダに入れてゲームを立ち上げて下さい。 上記のパッチをDLの上、Ver.1.04へバージョンアップをお願いします。 |
白い部屋に響く、白い歌声。 白き女が奏でる、夜の歌。 歌い手を讃え舞い散る、白い光。 月明かりですら、その歌に魅了され 果て無き想いを歌にこめ 全ては、夜のために。 それは、夜想曲――― |
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あれは・・何歳の時だっけ? 自分は人間だと思いこみ、信じていた――― 「・・・・・・カレン」 お伽噺が醒めた、時。 さっきの気分を思い出す。 もし・・・もし、あの時、誰かが通りかかっていたら――― 僕は、正気でいられただろうか・・・ |
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知っている。 かつて、どれほどに彼女を愛したか どれほどに彼女に愛されたか どれほど――― 他人に優しくなったのか。 幾度も救ってもらった。 人間の世を旅する事を、面白いと語った。 僕の屋敷でワインを片手に異国の物語を聞かせてくれたのはいつだった? 凍える雨の中、夢魔に心奪われるほど夢を見たのは誰――― ! |
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「あんたの望みは、一体何なんだ?」 「私の望み、だと?」 僕が知っていたラルクなら、それはただ一つの筈。 生血に溺れ他者の苦痛を享楽とする狂った魔物とは一線を画していた吸血鬼。 それが、たった一つだけ心の底から欲した望み。 かつて、命を懸けて貫いた、切なる願い。 虚しく儚い夢。 たった一つの、真なる想い。 |
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「行け!逃げるんだ!!」 「や…いや……」 震えながら、小さくケイは首を左右へと振った。 どうして?どうして? 死んじゃう? カイルが 血が、あんなに…!! 「いやああああ!!カイルを置いてなんか、行けない!あたし一人でなんか行けないよお!!」 |
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戦慄した。 先程まで蒼く世界を照らしていた月明かりが、今や赤く赤く血の色に見えるほどの鬼気に。 吹きつける夜風にまでも凄まじい殺気を孕ませ、『流血貴人』は壮絶な笑みを浮かべる。 飢えた眼の色。 それは、永遠に癒やされる事のない、渇きだ。 |
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ああ、歌だ。 夜の眷族ならば、どんな魑魅魍魎も聞き惚れる。 高く 低く それは、魂の呪縛。 何故ならこれは、夜に生きる者達の歌だから。 力強く 儚く 磨き抜かれた水晶の様に澄み渡る旋律。 誰も逆らう事なんて出来ない。 夜を統べる者が歌う、歌だから――― |